研究組織

A04 人間機械社会規範研究グループ

人・ロボット共生ジェンダー論の展開

研究代表者
野村 竜也(龍谷大学先端理工学部)
専門分野:ヒューマンロボットインタラクション
研究役割分担:調査・実験実施、考察

心理学・社会学・医学領域において様々な性差(ジェンダー)研究が世界的に進んでいると同時に、人とロボットとの対話 (Human-Robot Interaction: HRI) の研究においてもジェンダーに関する研究が進みつつある。その一方で、国内のHRI領域におけるジェンダー研究は海外と比べて立ち遅れている。

本研究では、以下の3つに焦点化し研究を遂行する。

  • Ⅰ. 質問紙調査を元に、特定の性別を付与されたロボットが期待されるケースを明らかにする
  • Ⅱ. 心理実験を元に、ロボットの性別付与が実際に効果を持ちうるかについて検証を行う
  • Ⅲ. 以下の点をはじめとする社会的問題について入念に考察・問題提起を行う
    • (1) 性別付与ロボットの期待が特定の性ステレオタイプに基づいたものか
    • (2) 性別付与ロボットがステレオタイプの再構築に繋がるか
    • (3) 性別付与ロボットによるステレオタイプ再構築が現状の性別不平等状況の維持に繋がりはしないか