研究組織

A03 行動決定モデル推定研究グループ

対話的モデルベース回想法の自然化と社会的接地

研究代表者
森田 純哉(静岡大学)
専門分野:認知科学
研究役割分担:システム開発、実験、システムと人間の対話過程のモデル化

現代社会において感情の制御は重要な問題となっている。計算機を用いた感情制御には、
(1) 計算機上に実装されたユーザモデル
(2) ユーザの個人特性に合わせたシステムとユーザの対話モデル
が必要である。本研究課題ではこれらを検討するために、計算機上に構築された記憶モデルがユーザと対話的なインタラクションを成立させるシステムを構築する。システムはユーザの記憶と関連するリソースをもち、ユーザの記憶回想を方向づける刺激を提示する。また、システムはユーザからの音声発話に基づいてユーザの情動を判定し、刺激の提示パターンを変更する。刺激提示パターンは、ユーザの記憶回想と同調するもの、特定の感情に誘導するものなどを用意する。クラウドソーシングを利用した大規模実験によって、これらの刺激提示パターンと多様な個人特性の関係を検討し、人工物と人間の対話モデルへ発展させる。