研究組織

A01 対話継続関係維持研究グループ

在宅高齢者のライフヒストリに沿った会話が可能なロボットシステム

研究代表者
野口 博史(大阪市立大学 大学院工学研究科 電子情報系専攻)
専門分野:ロボット工学
研究役割分担:看護師の行動調査およびロボットへの実装

看護師や介護士が病院施設等で認知的問題や心理的問題を抱える高齢者の対応で問題となるのが問題行動を起こす患者にケアタスクが集中して、他の患者に対応できないことである。そこでケアのタイミングをずらすために、一方の患者に注意を引きつづける(アテンション維持)ができるコミュニケーションロボットを開発することが目的である。その要素として、臨床では看護師が情報収集を兼ねながら、高齢者との会話をスムーズに進めていることに着目し、高齢者の好む会話トピックの選定や、看護師の動作計測から高齢者の注意を引く動作の実装を実現する。また、注意を継続できるように、会話破綻の検出から、傾聴への切り替えにより少しでも長く会話が破綻したなりにも続けられる方法論の開発にも取り組む。