研究組織
公募班
A01 対話継続関係維持研究グループ
ベッドサイド見守り声掛けロボットのための対話システムの開発
- 研究代表者
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大武 美保子(理化学研究所 革新知能統合研究センター)専門分野:知能機械学
研究役割分担:ベッドサイド見守り声掛けロボットと対話システムの設計、開発
本研究の背景として、介護施設等において、転倒事故が課題となっていることが挙げられる。その原因となるのは、介護者の立ち会いや介助がない状態での、介護施設入所者のベッドからの離床行動である。研究代表者は、高齢者のベッドサイドにおける転倒の防止を目的として、ベッド上の高齢者の行動をセンシングして離床の予兆を推定し、ナースコールを発報するとともに、高齢者本人に対して声かけを行い、会話を誘導することで、介護者が来るまでの間の時間を作る方法を提案した [ Miyake et. al. 2020 ]。本研究の目的は、離床の予兆を検出してから介護者が来るまでの間の時間を長く取れるよう、ベッドサイドに設置する声掛けロボットの対話継続機能を向上する技術を提案することである。具体的には、以下の2つの手法を明らかにすることを目指す。
- マルチセンサを用いたベッド上の人の状況認識に基づく人の意図推定および行動予測手法
- 人の意図推定および行動予測に基づくロボットによる対話生成手法
Miyake, N., Shibukawa, S., Masaki, H. and Otake-Matsuura, M. User-Oriented Design of Active Monitoring Bedside Agent for Older Adults to Prevent Falls. J Intell Robot Syst 98, 71–84 (2020). https://doi.org/10.1007/s10846-019-01050-w