研究組織
A01班 対話継続関係維持研究グループ
人間との対話継続及び関係構築のための対話知能システム
- 研究代表者
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河原 達也(京都大学・教授)専門分野:音声情報処理
研究役割分担:グループ統括、傾聴システム
- 研究分担者
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吉川 雄一郎(大阪大学・准教授)専門分野:社会ロボット
研究役割分担:複数対話ロボットシステム飯尾 尊優(同志社大学・准教授)専門分野:社会ロボット
研究役割分担:マルチモーダル対話システム井上 昂治(京都大学・助教)専門分野:音声対話
研究役割分担:複数モダリティ応答システム
人間が日常的に対話する際に、何か目的があるよりも、対話そのものあるいはそれによるコミュニケーションや関係の維持が目的であることが多い。コミュニケーションを行うロボットにもこの関係維持の実現が求められる。本研究では、特に高齢者とのコミュニケーションを想定して、対話を継続させるためのメカニズムの解明と実現を目指す。高齢者との対話においては、自動音声認識に高い精度は期待できず、また意図理解も困難な場合がある。それでも、相槌・頷き・表情などのモダリティを活用したり、複数の人間・ロボットで会話の場を形成することで、対話を維持することは可能である。本研究では、このような観点から以下の課題に取り組む。
- 複数モダリティの応答と複数ロボットのターンテイキングによる対話継続機構
- 複数人対話における対話継続による人間関係構築支援の実現
- 対話継続・人間関係構築支援に基づく対話サービスの構築と実証実験
これにより、どのような対話プロトコルによれば、対話内容が理解できなくても対話継続が可能か、あるいは、意図理解が不十分であっても対話継続を通じた関係構築が可能かを明らかにし、このような頑健な対話プロトコルによって、どのような対話サービスが実現できるか実証する。
公募班
- 対話継続と共感を促進する重み感覚付与技術の開発と検証 (田中 文英 / 筑波大学)
- 対話の呼吸:非接触呼吸状態推定を用いた人・ロボット呼吸同調による関係構築 (船越 孝太郎 / 東京工業大学)
- リアルなCGとのマルチモーダル対話システムを用いた楽しい雑談対話の要因解明 (北岡 教英 / 豊橋技術科学大学)
- 在宅高齢者のライフヒストリに沿った会話が可能なロボットシステム (野口 博史 / 大阪市立大学)
- 好意の返報性に基づく対話惹き込みシステムの開発 (瀬島 吉裕 / 関西大学)
- ベッドサイド見守り声掛けロボットのための対話継続支援技術の開発 (大武 美保子 / 理化学研究所学)
- 長期的なユーザとの関係を考慮した行動変容対話における対話戦略と応答表現 (吉野 幸一郎 / 理化学研究所)
- 対人恐怖症患者に対話継続を促す診察支援ロボットの開発 (熊崎 博一 / 長崎大学)
- 対話ロボットにおける個人性を考慮した社会的表出の研究開発 (石井 カルロス寿憲 / 国際電気通信基礎技術研究所)