オンラインイベント
「日本人にとって、ロボットはどんな存在なのだろう?」

下記の要領にて、オンラインイベント「日本人にとって、ロボットはどんな存在なのだろう?――対話知能学プロジェクト×日本科学未来館 vol.4」を開催します。

放送日時:2021年 4月17日(土) 14:00~15:00
視聴方法:YouTube Live(Miraikan Channel)にてインターネット放送します。ご視聴はこちらから。

開催趣旨
わたしたちがロボットと聞いて連想することは、住んでいるところや育った環境でちがうのでしょうか?
例えば日本では、漫画・アニメやものづくり、あるいは八百万の神々をまつる風潮などから、文化的にロボットを受け入れやすい、という話を聞いたことがあるかもしれません。
しかし、本当でしょうか?
実は、人間とロボットとの関わり方を考えるヒューマン・ロボット・インタラクション(HRI)という研究分野において、日本人だけが必ずしもロボットを受け入れやすいとは言えないという結果が出ています。たとえば、日本、アメリカ、ドイツにおいて、生活の中でロボットとかかわることについてのアンケートが行われていますが、「受け入れられる」と回答したのは、どの国においても、およそ6~7割と変わらなかったという結果が出ています。
一方、「ロボット」という単語から連想されるイメージを調査したある研究では、日本人の方がヨーロッパの人に比べて、人間型のロボットである「ヒューマノイド」を連想する割合が高かった、という結果も出ています。
今回のイベントでは、日本の自然観や宗教観などの文化とロボットがどのようにかかわっているのかを改めて見つめ直し、そのうえで、「わたしたちにとってロボットはどんな存在なのか」について、研究者の皆さんと一緒に考えていきます。
今回は、未来館の研究エリアに入居している「対話知能学」プロジェクトから3人の研究者をお迎えします。プロジェクトの代表でロボット工学研究者の石黒浩さん、ロボット法や情報法を研究している法学者の新保史生さん、ロボットや人工知能、宇宙開発など、様々なテーマを哲学・倫理学の視点から研究している哲学者・倫理学者の呉羽真さんです。
前提を根本から見つめ直してみると、人間とロボットが共に生きる社会に向けて新たな発見があるかもしれません。
皆さんのご参加、お待ちしております。

ゲストスピーカー:石黒 浩(大阪大学大学院基礎工学研究科・教授/「対話知能学」領域代表者)
         新保 史生(慶應義塾大学総合政策学部・教授/「対話知能学」A04班研究代表者)
         呉羽 真(山口大学 国際総合科学部・講師/「対話知能学」A04班研究分担者)

企画・ファシリテーション:三井 広大(日本科学未来館・科学コミュニケーター)

字幕の視聴について:音声認識字幕アプリ「UDトーク」によるコミュニケーション支援を行います。

問い合わせ先:日本科学未来館(Tel: 03-3570-9151)

※ 本イベントの詳細は、日本科学未来館ウェブサイトをご覧ください。