代表挨拶
領域代表
石黒 浩
大阪大学大学院基礎工学研究科教授
近未来では家電製品やロボットが自律的に活動するようになるとともに、意図や欲求を持ち、意図や欲求を持つが故に、それらを利用する人間との間で、言語を用いながら互いの意図や欲求を理解し合い、共生していくという関係を築くことができるようになる。このような世界がまさに、情報化社会の次に来る、人間と知能ロボットや情報メディアが共生する社会である。この新たな共生社会を実現するために、次の4つの研究からなる新たな学術領域を創成する。
- 対話内容を完全に理解できていない場合も、対話を継続できる対話能力を実現する研究
- 特定の目的に関して対話理解と対話生成を組み合わせた対話を実現する研究
- ロボットが自らの行動決定モデルを構築したり、また、相手の行動決定モデルを推定する機能を実現する研究
- 実証実験を通して、意図や欲求を持つロボットの人々への影響を研究するとともに、ロボット共生社会における社会規範を提案する研究